教育と臨床の経験

カウンセラー紹介counselor

近藤 泰啓  臨床心理士 №18887

       公認心理師 №6405

 <教員として>

 小学校に長年にわたり勤務。その間、文部省派遣教員として、リオ・デ・ジャネイロ日本人学校に勤務し、海外子女の教育に当たりました。また、現地で3年間、フィールドワークを行い、異文化を直接体験する機会に恵まれました。

 温かく心開かれた現地の人々との交流を通して、喜怒哀楽の感情は私たちと変わりませんが、異なる気候風土、長い歴史の中で培われた習慣、考え方にそれぞれのお国柄があると痛感しました。この異文化理解の態度や知識を基に、社会科副読本「わたしたちのRIO」の編集にあたりました。

 帰国後、文部省指定の帰国子女教育研究校に勤務。異文化体験を生かして、帰国子女、外国籍子女の適応教育に当たりました。その過程で、個々の児童の心理的葛藤にふれ、教育相談的関わりの必要性を感じました。

 その後、教育委員会主催の教育相談研修を受講し、臨床活動の基礎を学びました。以後、学校生活に適応できない児童に教育相談的に関わるため、教育相談室を整備し、個別相談を行いました。また、対面して話すことが苦手な児童への間接的援助として、「お手紙ポスト」を設置し、手紙相談を実施しました。


<カウンセラーとして>

 教員の立場で子どもへ教育相談的に関わりましたが、的確に対応することが困難な事例に出会い、限界を感じました。このため専門家の指導を求め、西村洲衛男先生主催の研究会で、教育相談的関わりについて指導を受けました。その中で、より専門的、実際的な見識を身に着ける必要を感じ、愛知教育大学大学院へ入学しました。現職教員として勤務する一方、学校臨床専攻の大学院生として、臨床心理学領域を学びましだ。また、同時に心理相談室、病院、施設の実習を通して専門的訓練を受けました。

 修了後、臨床心理士の資格取得後は、大学心理相談室、檀渓心理相談室のセラピストとして臨床経験を積みました。その後、名古屋市公立相談機関に勤務して現在に至ります。その間、学校生活の適応に悩む親子の相談に数多くあたっています。並行して、西村洲衞男先生に師事し、ユング心理学を背景とした面接技法を学んでいます。また、スクールカウンセラーを経て、2018年4月、一ツ山カウンセリングルームを開設。2019年2月 公認心理師の資格を取得しました。

<主な職歴>

名古屋市公立学校勤務(~2010年3月)

愛知教育大学心理相談室カウンセラー     (2008年4月~2013年3月)

名古屋市小・中学校スクールカウンセラー   (2013年4月~2018年3月)

檀渓心理相談室カウンセラー(2010年4月~)

名古屋市公立相談機関セラピスト       (2013年4月~)

 以上の心理臨床経験を積み、現在に至っています。なお、年齢や男女を問わず、幅広くお話をうかがっています。

   なお、教員の前には、機械工場に勤務して機械部品を製造加工し、雑誌記者として写真撮影や新聞編集に携わるなど、数多くの職業を経験しました。

<所属学会>

 日本心理臨床学会 東海箱庭療法学会