我が子から「よるな!」,「ほっといて!」と言われたら
小学校も高学年になると、注意をしても素直に聞こうとしないものです。煙たがり、見ただけでもいやな目つきをします。中には、「見るな」、「よるな」、「ほっといて!」と言われてしまいます。「あの小さかったころの素直さはどこに行ったの?」と言いたくもなります。でも、別の場面では、「何とかして!」と助けを求めたり甘えてきたりと混乱した様子も見られます。この大きな変化に戸惑い、多くの親はどうすべきかと悩みます。
親の権威を振りかざし、力で押さえつけるのは簡単ですが、それでは子どもの中に芽生えた精神的自立の芽を摘んでしまいます。そこで、「今はさなぎの状態になって一人前の蝶になる準備をしています。ここは、じっとその羽化の時期を待ちましょう。」とよく言われます。それでも、私の子育てでは、余裕を持って待つことは辛いことでした。そこで、同じような悩みを持たれる親御さんには、ある研修会で聞いたお話をしています。 それは、
[生活年齢-10才=自立のための精神年齢]で余裕を持って
というもの。
6年生は12歳になりますから、12-10=2で2才です。さあ、2才の子どもの姿を思い出してください。何でも自分でやると駄々をこね、それでいて親の姿が見えないと不安になったあのころを。そして、危なっかしい子どもの姿を微笑みながら見ていたあのころを。身辺の自立を果たすあのころと精神的な自立を目指す今は、なぜか不思議に似通っていることに気付かされます。それでも親として言うべきことは、きちんと言わなければなりません。そして、余裕を持って子どもの姿を見ることがこじらせず、子どもの精神的自立を促すことにつながると思います。
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