3人は難しい!

 ある女の子(小学校低学年)の疑問。「私は友だちが2人います。どちらとも仲よくしたいです。どうすればいいですか?」と。もう少し詳しく聞いてみると、それぞれとは仲よくやれても、3人一緒になるとどうもうまくいかないと言います。

 3人の関係は、大人の世界ばかりでなく、女の子同士でも難しいものです。3という奇数は、2人(ペア)と1人に分かれてしまいがち。いつも余り1が出てしまいます。そこには、好きな人を独り占めしたい気もちが強くなり、取り合いとなって3人の関係が崩れてしまいがちです。後には取り残された子の悲しさや寂しさが残ります。 

 そこで、私の回答は次のように。「3人でも、うまくやっていく方法はあります。それは、3人のうちの誰でもいいから、相手の2人を同じように大切にすることです。大切にするとは、相手の話をしっかり聴き、その気持ちを知り、さらに自分の考えや気持ちも伝える中で、仲よくなっていくことです。大切にする気持ちは、相手の心に届き、それが互いに相手を大切にすることにつながります。」と。

  しかし、これを成し遂げるには、2人の関係がしっかりしていることが前提となります。特に、親と子の関係。自分の気持ちや思いをしっかり親に受け止めてもらった子は、安心感を体験できます。そして、相手の気持ちや感情に目を向けることができます。また、少々の孤独に耐えられます。この2人の親子関係がしっかりできている子は、3人の関係を上手にやっていきます。そして、それが社会での人間関係の基礎となるのです。まさに、3人の関係は、社会関係の始まりだと実感します。 



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